乗換え便利度・・・・4.5

 都営大江戸線は、「6の字型」ともいうべき形の路線です。その、結節点とも言えるところにあるのが、都庁前駅です。ホームは二面四線で、六本木方面から光が丘へ行く路線と、飯田橋方面からの都庁前行きの路線が同一ホームです。同様に、逆方向へ行く二路線も、同一ホームで乗り換えが出来ます。
 言い換えると、六本木方面⇔飯田橋方面に限っては、エスカレーター・階段の上り下りが必要になります。

 どうせなら、二面三線にして、都庁前発着の路線を真ん中に配すれば、六本木方面⇔飯田橋方面も同一ホーム乗り換えになってずっと便利だったと思います。引き込み線分の場所が確保できず、今のような形にせざるをえなかったのでしょうか。
 あと、都庁前駅に行こうとして地下に降りると、「丸ノ内線西新宿駅→」というような案内表示があります。これを見ると、西新宿駅が近いように思えます。しかし、西新宿駅まではかなり歩かされます。丸ノ内線に乗るのなら、一度大江戸線に乗って新宿西口もしくは中野坂上で乗換えたほうが、料金は張るものの、断然楽でかつ早いです。

 さて、通常の乗り換え案内はこのくらいにしておいて、今回は、大江戸線赤羽橋駅で見かけた所要時間案内表について、少々書きます。
 それによると、春日に行く場合は両国経由で29分、飯田橋に行く場合は都庁前乗り換えで27分となっていました。
 最初は、「なるほど、赤羽橋と点対称の位置にあるのが春日と飯田橋の間なんだな」などと思っていましたが、よく見たところ、奇妙な事に気づきました。
 その表によると、都庁前までが15分となっています。そして、その都庁前から乗換えた一つ先である新宿西口までは17分となっています。
 確かに、この類の時刻表示では、待ち時間などは含まないのは基本です。とはいえ、最初に書いたように、都庁前駅で赤羽橋方面から新宿西口方面に0分で乗換える事はよほど脚力がないと難しいです。
 したがって、都庁前経由で飯田橋に27分で行くことはありえません。乗り換え・待ち時間を考えれば、平均してあと5分くらい見ておく必要があります。つまり、両国経由で行ったほうが早いのです。
 せっかく、両国経由と都庁前乗り換えの双方に対応する所要時間表を作ったわけです。ならば、もうちょっと考えて、都庁前での標準乗り換え時間も勘案すれば、より実用性が高くなるのに、と残念に思いました。
 なお、余談ですが、赤羽橋駅のあたりから春日に行きたい場合は、大江戸線には乗らずに、バス停一つ分歩いて芝公園から三田線に乗った方が、芝公園まで歩く時間を含めても早く行けます。
 一方、飯田橋に行く場合は、東京タワー寄りにいる場合は先ほどと同様に芝公園駅に行き、三田線で春日に出た後に大江戸線に乗換えたほうが早いでしょう。また、中ノ橋寄りにいる場合は、バス停1.5個分くらい歩いて麻布十番に行き、そこから南北線に乗ったほうが早そうです。