乗換え便利度・・・5(五段階評価)

 東京に三つしかない、「異なる路線の地下鉄同士が同一ホーム乗り換えが可能な駅」です。半蔵門線開業時に、千代田線との接続もあり、銀座線のホームを移設してこの便利な構造を作ったとの事です。
 一方、この両線と千代田線の乗換えですが、階段を2階分上り下りする必要があります。しかし、平面的には同じ場所にあるため、所要時間はさほどかかりません。銀座線なら一番渋谷よりの1号車か、浅草よりから2両目になる5号車が便利です。また、半蔵門線ならば渋谷寄りから3両目の8号車か、真ん中の5号車が便利になります。一方、千代田線から乗換える場合は、真ん中あたりの5号車か7号車が便利になります。

 さて、同一ホームで乗換えられる数少ない駅ですが、一見すると渋谷から青山一丁目まで併走する銀座線と半蔵門線なだけにあまり意味がないかと思われます。ところが、この駅の便利さを知っていると、一つ隣の渋谷駅において、かなりの乗り換えの無駄を省くことができます。
 渋谷駅は、銀座線のホームが地上3階に、半蔵門線・田園都市線のホームが地下4階にあります。したがって、地上2階にある山手線・井の頭線から半蔵門線に乗る場合、普通に地下ホームまで行くと、かなり時間がかかります。ところが、ここで銀座線を使えば非常に便利になります。
 特に銀座線の渋谷駅と近い山手線の場合、改札を出て階段を上れば銀座線ホームがあります。そこで乗換えた場合、場合によっては、渋谷を歩いて半蔵門線のホームに着くより早く、表参道駅で半蔵門線に乗換える事ができます。
 逆に、半蔵門線のさらに下にある、副都心線・東横線に乗る場合は逆になります。
 銀座線の外苑前方面から、それらの線に乗り換える場合は、表参道で半蔵門線に乗り換えるべきです。
 また、そこからさらに青山一丁目駅で大江戸線に乗換える場合ですが、半蔵門線ホームには乗換え用エスカレーターがあるのに対し、銀座線のほうはやや時間がかかります。したがって、銀座線渋谷駅から乗って青山一丁目で大江戸線に乗換える場合、表参道駅を挟んだほうが、少々ですが時間を節約できます。
 あと、銀座線と半蔵門線は三越前駅でも接続します。駅数や経路の関係で、渋谷方面から三越前駅に行くには、半蔵門線のほうが4分ほど早く着きます。しかし、三越前駅での乗り換えは、一度改札を出る必要があるほど時間がかかります。したがって、田園都市線方面から銀座線神田以北に行く場合は、表参道で乗換えたほうが、結果的には早く目的地に達することができます。
 なお、半蔵門線から銀座線に乗換える場合ですが、車両の長さが違うため、両端のほうに乗っていると、ホーム上で歩くことになり、場合によっては一本逃してしまいます。そのため、表参道駅で乗換える場合、真ん中のほうの車両に乗る必要があります。

 ところで、千代田線の乗り換えですが、銀座線については、溜池山王⇔国会議事堂でホーム一つ分歩くより、表参道で2階分歩いたほうが楽でしょう。
 一方、半蔵門線ですが、大手町駅でも千代田線との接続があります。乗り換えの所要時間はさほど変わらないので、これはどちらを選択してもあまり変わりません。