乗換え便利度・・・

  • 銀座線-南北線・・・5
  • 千代田線-丸ノ内線・南北線・・・4
  • 銀座線-千代田線、南北線-丸ノ内線・・・2
  • 銀座線-丸ノ内線・・・ここでの乗り換えはありえない

(五段階評価)

 南北線が開通した際に、溜池交差点のあたりに溜池山王駅ができました。それにあわせ、銀座線も新駅を設置して乗換駅に。そして同時に、南北線の溜池山王駅と千代田線の国会議事堂前駅が近接していた事から、両駅は乗換駅となりました。
 このように、溜池山王駅は乗り換えを前提に設計されているために、非常に乗り換えしやすくなっています。銀座線なら一番渋谷寄り、南北線なら一番目黒寄りで降りると、連絡通路があり、エスカレーターを使えば短時間で乗り換えができます。
 一方、国会議事堂前駅相互での乗換えも、車両さえ間違えなければさほど手間ではありません。丸ノ内線は一番荻窪寄り、千代田線は一番綾瀬寄りの車両にそれぞれ乗れば、比較的短時間で乗換え可能です。
 さて、駅名が異なる国会議事堂前と溜池山王ですが、千代田線と南北線に関しては、比較的容易に乗り換えが可能です。千代田線なら一番代々木上原寄り、南北線なら赤羽岩淵寄りの1号車か2号車に乗れば、駅名が違う事を考えれば、かなり便利に乗換えることができます。

 ここまでの記述を注意深く読まれた方には、この2駅4ホームがどのような配列になっているか、自ずとわかるでしょう。南北線にせよ、千代田線にせよ、それぞれ、両端での乗換えが便利なわけです。
 すなわち、銀座線の溜池山王を利用した場合、南北線ホームの端から端にあたる距離を歩くと、千代田線の国会議事堂駅の乗換え口があるわけです。そして、その千代田線のホームを端から端まで歩くと、丸ノ内線の国会議事堂駅があるわけです。
 したがって、駅の端同士が接している二つの路線(丸ノ内線⇔千代田線、銀座線⇔南北線、千代田線⇔南北線)での相互乗り換えには適しているわけですが、それ以外には適していません。
 そのため、上記三つの組み合わせ以外になると、ここでの乗り換えはあまりお勧めできません。銀座線と千代田線ならば、表参道駅のほうが乗換えは楽です。
 また、丸ノ内線と南北線なら、二つ先の四谷駅のほうが地上⇔地下ながらまだ便利です。さらに、溜池山王駅で一度銀座線に乗換え、さらに赤坂見附で丸ノ内線に乗換えると、歩く距離は四谷乗り換えの3分の1以下ですみます。
 なお、絶対あり得ないのが銀座線溜池山王駅から丸ノ内線国会議事堂駅への乗り換えです。この乗り換えを使うのが便利、という経路は100%存在しません。なにしろ、ここでの乗換えがホームまるまる二つ分を歩かねばならないのに対し、一駅隣の赤坂見附駅は、東京の地下鉄の中でも一・二を争う便利な構造になっているのです。

 というわけで、組み合わせによって、極端に便利になったり不便になったりします。そのため、隣接する赤坂見附・永田町駅とあわせ、様々な乗換え方法が生じます。
 たとえば、赤坂見附駅周辺から南北線各駅に行く場合は、永田町まで歩くより、銀座線に乗って溜池山王駅で乗換えたほうが早くなります。逆もまた真で、銀座線沿線から永田町駅の平河町寄りに行くには、赤坂見附で歩かずに溜池山王駅で乗換えたほうが早くなります。
 このように、国会議事堂前・溜池山王に赤坂見附・永田町を組み合わせると、いろいろ便利な乗り換えが考えられます。そういう意味でも、この4駅で一つの乗換え場と考えてもいいのかもしれません。ちなみに、有楽町線の永田町駅からは、丸ノ内線の赤坂見附・国会議事堂両駅までの距離はほぼ同じだったりします。