両線の接続駅である、永田町・市ヶ谷・飯田橋の三駅の紹介が完了したので、路線単位での乗り換え方法について記載します。
まず、三駅の中でもっとも乗り換えが楽な駅は飯田橋です。市ヶ谷も正しい経路を利用すれば飯田橋とさほど変わらないのですが、ちょっと間違えるとやや長い距離を歩くことになるので、飯田橋を利用したほうが無難でしょう。一方、永田町での乗り換えはかなり時間を取られます。
そのため、池袋方面⇔赤羽岩淵方面はもちろんですが、池袋方面⇔目黒方面、新木場方面⇔赤羽岩淵方面の乗り換えも、飯田橋を使うのが便利です。有楽町線の場合は、新木場寄りの2号車か中程の5号車が、南北線の場合は、目黒寄りの5・6号車か中程の3号車が便利です。南北線は六両編成ですから、目黒寄りに乗っていれば問題ない、という感じで考えておけばいいでしょう。
さて、乗り換えに苦心するのが新木場方面⇔目黒方面です。距離的に考えれば永田町になりますが、なるべくならここでの乗り換えは使いたくありません。しかしながら、わざわざ市ヶ谷まで往復するのはさすがに効率が悪すぎます。
というわけで、六本木一丁目・溜池山王から南北線に乗った場合は、永田町で乗換えるのも仕方ないでしょう。しかしながら、この二駅以外の場合は、利用する路線そのものを変える事により、永田町での乗り換えを回避できます。
まず、麻布十番ですが、南北線を使わずに大江戸線を使えば、月島を使うことにより、永田町より短時間で乗り換えが可能です。
また、白金高輪以南および東急目黒線からの場合は、南北線でなく三田線を使う、という方法があります。三田線の日比谷駅と有楽町線の有楽町駅は、名前は違いますが、永田町乗り換えよりずっと楽です。また、距離的にもこちらが近くなります。有楽町線なら一番池袋寄り、三田線なら目黒寄りの2号車か中程の4号車が便利です。
ただし、この三田線と大江戸線はいずれも都営地下鉄です。したがって、永田町乗り換えよりも運賃は高くなります。時間を優先するなら都営線使用、経費を優先するなら永田町乗り換え、といったところでしょうか。