南北線と大江戸線は、後楽園-春日飯田橋麻布十番の三駅で接続します。この三駅の乗り換え便利度は極めて対照的です。
 後楽園-春日は、駅名こそ違え、乗り換え専用改札口が設置されており、短時間で乗換える事が可能です。
 しかしながら、飯田橋は乗り換えの間に区境を変えるほど離れています。さらに麻布十番は、地下深くから地上近くまで上り、そこから歩いた後、再び地下深く降りるという、乗り換えの不便さを凝縮したような駅です。

 といわけで、赤羽岩淵方面⇔両国方面はもちろんですが、目黒方面⇔両国方面および、赤羽岩淵方面⇔都庁前方面ものいずれも、後楽園-春日で乗換えるべきです。唯一、飯田橋での乗り換えとなるのは、目黒方面⇔都庁前方面ですが、これでも、荷物が多くて歩くのが大変な場合などは、一駅大回りしてでも、後楽園-春日で乗換えたほうがいいかもしれません。
 一方、麻布十番での乗り換えですが、これも可能な限り回避したいところです。たとえば、目黒方面⇔汐留方面ならば、白金高輪で三田線に乗り換え、さらに三田で浅草線に乗換えた後に大門で乗換えれば、白金高輪では同一ホーム乗り換えですし、三田での乗り換えも麻布十番の3分の1程度で済みます。さらに、都営同士なので、運賃も節約できます。
 また、目黒方面⇔光が丘方面ですが、青山一丁目に行くならもちろん溜池山王での銀座線があります。また、国立競技場-新宿間および、東中野へ行く場合は、四ッ谷でJRに乗換えたほうがずっと楽です。
 また、目黒方面から新宿より向こうに行くならば、これまた白金高輪で三田線に乗換えて、神保町で都営新宿線に乗換えた後、新宿で乗換える、という手段が考えられます。これも、時間のみならず、運賃の節約になります。
 他にも、乗車駅ごとにいろいろな回避策があります。たとえば私は、仕事の都合でよく四ッ谷から赤羽橋に行くのですが、丸ノ内線で赤坂見附に行った後、青山一丁目で大江戸線、という回避策を使っています。青山一丁目での乗り換えも時間がかかるのですが、所要時間は変りませんし、歩く時間は大幅に減ります。
 他にも、永田町からなら有楽町線での月島乗り換えおよび、半蔵門線での清澄白河乗り換えを使うなど、駅毎の回避策がいろいろと考えられます。