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蔵前

乗換え便利度・・・1-

 ある意味、「乗り換えの不便さ」で有名な駅とも言えます。何しろ、同じ都営地下鉄同士の乗り換えであるにも関わらず、一度改札を出て、地上を歩き、角を曲がった後、再び地下に入って改札を通らねばなりません。
 ちなみに、浅草線改札を出てから大江戸線改札に着くまでの時間を計ったら、4分30秒かかりました。

 浅草線の場合、一番押上寄りの車両に乗り、そこから改札を出ます。そして地上に上がると、目の前には「蔵前二丁目」というバス停があります。ここから通りに沿って歩くと、そのうち「蔵前駅前(厩橋)」というバス停に着きます。蔵前駅からバス停一つ分歩いて「蔵前駅前」があるわけです。
 そのバス停を過ぎると交差点があるので、そこを左折して少々歩くと、大江戸線の入口が見えます。冒頭に書いたように改札から改札は4分30秒ですが、大江戸線はそこから二階分降りないとホームに着きません。したがって、電車を降りてから乗るまでだと、6分は見ておいたほうがいいでしょう。
 なお、大江戸線の駅は、だいたいどの車両に乗っていても、上の階にある唯一の改札口に行く、という構造になっています。したがって、乗る車両はあまり意識する必要はありません。

 乗り換えという意味ではあまりにも異常ですが、これは構造上仕方がありません。春日通り・清澄通りの真下を大江戸線は通っています。それを、この部分だけ住宅の下を通して、浅草線の蔵前駅近くまで路線をずらせば、ただでさえ高価な建設費がさらに増えていた事でしょう。
 さて、この不便極まりない蔵前駅の乗り換えの回避策ですが、上野御徒町方面⇔泉岳寺方面の場合なら、もう一つの両線の接続駅である大門で乗換えるという方法があります。少々大回りになりますが、歩く事を考えれば、こちらのほうが楽でしょう。
 しかしながら、他には勝どきや築地市場⇔押上方面の時や、新御徒町方面⇔宝町などの時に、森下で新宿線に乗換え、馬喰横山-東日本橋で浅草線に乗換えるくらいしか、蔵前乗り換えを回避する方法はありません。
 ただ、この乗り換えは大回りなうえ、結局、馬喰横山-東日本橋でかなりの距離を歩く必要があります。したがって、普段は利点はありません。ただ、全て地下での乗り換えで完結しますので、豪雨の日などはこの経路に変更する価値はあるでしょう。
 他には有効な回避策はないため、結局、たいていの場合は、蔵前駅で地上を5分くらい歩く羽目になります。

 一見、非常識な乗換駅のようですが、逆の考え方も成り立ちます。たとえば、人形町駅から水天宮駅に行く場合、この両蔵前駅よりも時間がかかりません。しかしながら、別駅として扱われているため、乗換える際には切符の買い直しが必要となっています。
 一方、蔵前駅の場合は、同一駅なので、一枚の切符で乗り換えができます。
 つまり、本来なら別の駅でも全然おかしくない浅草線蔵前駅と、大江戸線蔵前駅を、乗換える人の運賃を考えて同一駅扱いにした、というサービスと認識するわけです。そう考えれば、この長時間かかる乗り換えにも腹が立たなくなるでしょう。

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2008年02月10日 23:20に投稿されたエントリーのページです。

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