乗換え便利度・・・

  • 日比谷線-千代田線、有楽町線-都営三田線・・・5
  • それ以外・・・1

(五段階評価)

 日比谷と有楽町は同一駅扱いを受けているが、実際は二つの離れた駅をつなげているようなものです。などと書くと、「二つの駅名があるのだから、当然だろう」と思われる方も多いでしょう。
 しかしながら、名前と実態の関係には微妙なずれがあります。「日比谷線・千代田線の日比谷駅」と「都営三田線の日比谷駅と有楽町線の有楽町駅」がそれぞれ一組となっており、その間を100m以上ある地下道で結んでいる、というのがこの駅の構造です。

 というわけで、日比谷線⇔千代田線および、有楽町線⇔都営三田線の乗り換えは便利です。日比谷線なら一番中目黒寄りの車両に、千代田線なら一番綾瀬寄りの車両に乗れば、短時間での乗り換えが可能です。なお、日比谷線のホームは上りと下りで異ります。そのため、千代田線から乗換える場合は、同じ綾瀬よりの車両でも、北千住・東武線方面に乗る場合は運転台の真後ろの扉から、中目黒・東急線方面に乗る場合は、隣の車両に近い4番目の扉から出ると便利になります。
 一方、時間のかかる、有楽町線・都営三田線に乗換える場合の出口は異なります。日比谷線なら中目黒寄りから二番目の2号車、千代田線なら綾瀬寄りから二番目の9号車もしくは7号車となります。
 一方、三田線から有楽町線に乗換える場合は、目黒よりの2号車か、半ばの4号車を利用します。先述したように、駅名は異なりますが、乗り換え時間はさほどかかりません。一方、日比谷線・千代田線に乗換える場合は、一番目黒寄りの1号車が便利です。ただ、何度も書いているように、こちらは同じ名前の駅に行くにも関わらず、少なからぬ時間がかかります。
 また、有楽町線有楽町駅から乗換える場合は、一番池袋よりの車両を利用します。そこからエスカレーターをのぼるとすぐに、都営三田線の改札口があります。そして、そこから千代田線・有楽町線に乗るには、まず三田線のホーム半分に相当する距離を歩いた後、さらに連絡通路を歩く必要があります。

 というわけで、かなりの時間がかかる東京メトロ日比谷⇔有楽町・都営日比谷の乗り換えですが、回避策はかなり限られます。唯一明快なのは、この区間で日比谷通り下を併走する千代田線⇔都営三田線です。三田線にとっては一駅、千代田線に取っては二駅隣にある大手町駅を使えば、日比谷駅の半分以下での乗り換えが可能です。したがって、代々木上原方面⇔目黒方面を除けば、基本的には大手町での乗り換えが正解となります。
 なお、他の路線の回避策については、それぞれ路線ごとの記事で書く予定です。

 さて、ここまでは地下鉄主体で書いてきましたが、JRとの接続についても書いてみます。一番分かりやすいのは有楽町線有楽町駅で、名前の通り、JR有楽町駅と接続しています。最も新木場よりの車両かその隣の2号車で降りるのが便利です。なお、改札を出てからの経路も迷うところですが、ビックカメラの入口脇にある階段を使うのが一番早いでしょう。
 一方、日比谷線日比谷駅も、JR有楽町駅とはさほど離れていません。最も北千住よりの車両から出れば、比較的短時間に乗換ができます。なお、「有楽町駅だから」と思って、有楽町線有楽町駅への乗換経路を使うと、大変な大回りとなるので、注意が必要です。
 一方、千代田線と都営三田線については、JR有楽町駅との接続は便利ではありません。日比谷線・有楽町線のホーム一本分を歩く必要が生じます。
 あと、都営三田線日比谷駅には、もう一つ、知られざる乗換駅があります。それは京葉線東京駅です。西高島平寄りの改札を出て、大手町方向にしばらく歩くと、千代田線二重橋駅の改札が見えるので、そこで地上に出ます。そして日比谷公園と反対方向に少々歩くと、ビルにJR京葉線東京駅入口と書かれた看板があるので、そこから地下に入ります。
 ホームからホームでだいたい10分ですから、普通は便利な乗り換えとは言えません。ただ、京葉線東京駅は同じJR東京駅を含め、あらゆる路線との乗り換えが不便なので、このくらいなら許容範囲でしょう。少なくとも、京葉線東京駅にある乗換案内看板に従って大手町まで歩くよりはこちらのほうがずっと短時間で地下鉄に乗ることができます。
 なお、当然ながら千代田線二重橋駅からでもほぼ同じ時間で乗り換えが可能です。ちなみに、京葉線東京駅から行く場合は、「馬場先門」という表示を目標にして地上に出れば、都営三田線日比谷駅・千代田線二重橋駅共用の地下通路入口が見えます。