乗り換え便利度(五段階評価)

  • 日比谷線中目黒方面⇔銀座線渋谷方面・・・1
  • 日比谷線中目黒方面⇔銀座線浅草方面・・・-1
  • 日比谷線北千住方面⇔銀座線・・この乗換はありえない

 2020年6月に日比谷線に新駅「虎ノ門ヒルズ」が開業し、あわせて銀座線虎ノ門駅と乗り換え駅という設定になりました。
 しかしながら、この両駅間で乗り換えするのは基本的におすすめできません。
 今まで通り、銀座駅などを使うのが得策です。

 唯一、まともと言える乗り換えができるのは、銀座線渋谷方面⇔日比谷線中目黒方面です。
 浅草よりの6号車で降りると、目の前の改札があります。そこを出ると、虎ノ門ヒルズへの連絡地下道があります。
 途中、延々と直進し、虎ノ門ヒルズの入り口を通り、突き当りを曲がると、やがて日比谷線中目黒方面の改札口が見えてきます。
 400メートル以上離れているので、丸の内線の新宿-新宿三丁目より距離があります。
 なお、銀座線浅草方面から同じ経路で乗るためには、浅草寄りにある駅構内にある地下通路を使って、向かいのホームに行く必要があるため、さらに時間と手間がかかります。

 これだけでも「なんでこの二駅を乗換駅に設定したのだ?」という気分になります。しかし、日比谷線北千住方面を使う場合の酷さは、この比ではありません。
 日比谷線中目黒方面の改札が見えてきたときに、「北千住方面に乗り換える方は、左に曲がって地上に出て下さい」という表示があります。
 その表示に従うと、ビルの中に入ります。何度かドアを開けて、道なりに歩くと、地上に出ます。
 しかし、そこには「日比谷線に行くには、反対側に歩け」という矢印が表示されているだけで、具体的な案内はありません。
 そのまま地上を歩き、何とか北千住方面改札にたどり着いたときには、銀座線の改札を出てから10分以上経っていました。

 なお、東京メトロのサイトを見ると、日比谷線北千住方面⇔銀座線浅草方面の乗り換えをするには、地上に出て桜田通りを歩く、というのが推奨されています。
 桜田通りを歩く距離だけで350mあります。しかも、途中には五車線の道を渡る虎ノ門二丁目交差点を含め、2つの交差点で信号を渡らなければなりません。
 さらに、虎ノ門駅の二番出口で地下におりてやっと改札です。浅草方面に行くなら、その後、一度階段を上り下りする必要があります。
 信号に引っかかれば、この経路でも10分くらいかかります。雨だったらもっとかかるでしょう。

 ここから導き出される結論は、日比谷線北千住方面と銀座線の乗り換えを、虎ノ門・虎ノ門ヒルズ駅で行うのはありえない、という事です。
 もちろん、日比谷線中目黒方面との乗り換えも、お勧めはできません。

 代替案は簡単で、銀座線で二駅、日比谷線で三駅離れた銀座駅を使えば基本的に解決します。
 銀座線渋谷方面⇔日比谷線中目黒方面の場合は、赤坂見附で丸ノ内線に乗り換えたうえで、霞が関で日比谷線に乗り換えるのがおすすめです。
 乗り換えが一回増えますが、乗り換え二回分の移動時間は、虎ノ門駅と虎ノ門ヒルズ駅を歩く時間の半分以下ですみます。